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自然のおりなすハーモニー

心にやさしい、うつろう色は太古よりつづく自然のかおりそのものです

緑葉とは、草木の葉のことです。 採ったばかりの草や木の葉を使って、布や糸などを染めるので「緑葉染」です。 そして、工房の名前を「緑葉房」といいます。

つみたての生の葉を使って染めるので、季節や天候や植物の生えている場所によってつく色が違います。


たとえば、よもぎ・・・四月頃には淡い、ういういしいみどり色を出しますが、八月頃にはひわ色になり、八月も末になると茶色がかってきます。 季節によって色が少しずつ変わってくるのは、他の葉についても言えることです。

   
     

また、木綿、絹、ウールなど繊維の種類によってもつく色は異なります。 去年と同じ月日に同じ木の葉を採り、同じ条件で染めても同じ色が出ることは稀で、まして葉の育つ時期に日照や雨が不足したりすると、これが同じ木の葉の色とは信じ難いほどの違いが出てきます。

緑葉で染めた色は、化学染料と比べればさめやすく、うつろう色ですが肌にやさしく、目にやさしく、心にもやさしく自然の恵みを感じさせてくれます。

緑葉の色、特に木綿に染まる葉っぱの色に魅せられて染・織、制作を楽しんでいます。