染め草たより
群れて咲くから、むらさき(群ら咲き)と呼ばれた草です。 そして、その草の根で染めた色を、紫と言います。 "あかねさす"という、枕詞を持つように、見様によっては、もえる焔のように妖しくかがやく紫、でも、むらさき草の花は、白です。
黄色の花なら黄色に染まるのに、葉っぱで染めても葉っぱの色にならない不思議、季節によって違う色になる不思議、……
私達のすぐそばにある、植物たちの染め物語りです。
<春-1999年>
<Let's Try>