家庭でできる玉ねぎ染め
玉ネギ料理をしたら、カラカラの茶色の外皮を捨てずにとっておき、染色に使ってみましょう。
玉ネギの皮は、ウール、木綿、絹、麻などの天然繊維にも、よく染まる染材です。
●用意するもの
・玉ネギの外皮 30g・・・扱いやすいように、大きなものはちぎっておく
・ミョウバン 25g・・・焼きミョウバンでもよい
・染色用容器・・・4リットルの水をいれてもゆとりのある、鍋かボール。
(ホーロー、ステンレス製がよいが、ミョウバン媒染の場合は、アルミ製でもよい。)
・ゴム手袋
・菜箸、又は細い竹の棒など。 |
1.染液を作る
@玉ネギの皮は水でさっと洗って、泥をおとす。
A容器に、玉ねぎの皮を30グラムと水4リットルを入れてよく煮出す。(30分くらい)
B蒸発した染液は、ザル等で玉ネギの皮をこし、30℃位までさましておく。
C毛糸のかせは、ぬるま湯(30℃)にひたしておく。
2.媒染
@容器にミョウバン25グラムとお湯を入れて、粉がなくなるまで溶かす。これが媒染液となる。
Aその容器に、4リットルになるまで水をたして、30℃位まであたためる。
Bぬるま湯にひたしておいた毛糸のかせの水をきって、媒染液にいれる。
C容器に火をかけ、はじめ中火、沸騰したら火を弱め、時々毛糸をかるくうごかしながら、40分間ほど加熱する。
D火をとめて、そのまま自然にさます。
D30℃までさがったら、毛糸を取り出し、同じく30℃のぬるま湯でよくすすぐ。
3.糸を染める
@容器に、30℃にさました染液と、媒染した毛糸を入れ、火にかける。
A中火にして、沸騰したら弱火にしてそのまま40分間加熱する。その間、むらにならないように、時々静かに動かす。
B時間がきたら、火を止め、30℃くらいまで自然にさます。
C同じ温度のぬるま湯で、よくすすぎ、陰干しにする。
●注意
・お湯の温度が高い時には、毛糸はフエルト化しやすいので、ていねいに、しずかに扱うこと。
・毛糸の水を切るときは、かるく押ししぼり、ねじったりしないように気をつける。
・洗濯機の、”ウールの脱水(30秒位)”をつかってもよい。 |
●植物の葉などでも、同様の方法で染められる。(絹・ウール) 葉 100グラムに対し、糸や布100グラムが、一応の目安。
●ミョウバンを使って染められる植物 よもぎ、すすき、くず、菊、桑、などの葉、 たんぽぽ、マリーゴールド、せいたかあわだち草、などの花