緑葉房のホームへ全体をみるならサイトマップ
緑葉房と緑葉染について 染め草たよりトップへ Gallery緑葉染展 朝倉通信-栃木県足利より

 

 

染め草たより
<春>

つくし

よもぎ

七草

タンポポ

椿


Let'sTry

玉葱染め

   

よもぎ

よもぎが、だいぶ大きくなってきました。 そろそろ染め頃です。
草餅にしておいしい、春先のやわらかなよもぎは、そめると、きれいな薄緑色になりますが、ちょっと、褪めやすいようです。 でも、お餅に入れるほか、てんぷらにしても美味しいですよね。 
ふきの葉、お茶の若芽、もみじの若葉、つくし、春の新芽は、てんぷらにすれば、たいていたべられます。 つつじの花のそばに、若葉が出ていたら、いっしょに摘みとって、天ぷらにして、"花いかだ"など、いかがですか。

 さて、4月も末になって、よもぎの丈ものび、こんもり茂った感じになると、もう安心して染められます。 葉っぱが柔らかいので、一度だけ、じゅうぶん煮出して染液をとってください。 何度も煮出すと、とろけてしまいます。 黄茶色、ひわ色、オリーブ色などに染まります。 

 よもぎが、大きく成長した姿をご存知ですか?  夏のおわりのころには、花がさいて、丈もぐんと高く、1メートルくらいになるものもあって、枝葉も大きくひろがり、「これがよもぎですよ」、と言われないと気がつかないほどの姿になります。こうなると、染めてもよごれたような薄茶色になってしまって、きれいではありません。 8月までには、染めてしまいましょう。

 ひめむかしよもぎ、大荒地野菊などでも、よもぎと同じような色になります。 
草の葉は、土埃や、車の排ガスなどでよごれているので、染める前に水洗いしておきましょう。 よもぎの葉を、干しておいてお風呂にいれても、よくあたたまって、神経痛などにきくそうです。
 染に使われる植物は、食料や薬として、ひろく使われていて、生活に、よく役立っていてくれています。

(1999・4・26 )

     
      緑葉染トップへ